よくあるご質問(FAQ)
波浪変形計算システム(非定常緩勾配方程式)
Q. 機能
Q. 計算内容
Q. 動作不具合(実行時)


Q&A. 機能
  1. DXFファイルを読み込むと正常に読み込めません。
  2. 水深線がB−スプラインで登録されていますが、スプラインでは波浪変形計算できないため、B−スプラインを直接読み込むことはできません。ポリラインもしくは、単一の線分に変更して頂く必要があります。
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Q&A. 計算内容
  1. 非定常緩勾配不規則波動方程式との違いは?
  2. 非定常緩勾配不規則波動方程式は、不規則波の一般的な波浪変形を近似式を用いて成分波に分解することなく直接時系列的に計算する方法です。
    弊社のシステムは、規則波の非定常緩勾配方程式の結果を重ね合わせることにより、多方向不規則波を表現する手法をとっております。
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Q&A. 動作不具合(実行時)
  1. 規則波での計算は正常に終了しましたが、そのデータをそのまま不規則波で計算した場合、実行時エラーが表示され、計算が異常終了してしまいました。なぜでしょう?
  2. 造波境界に、陸→海→陸→海となるようなメッシュが作成されていませんでしょうか?造波境界にこのようなメッシュが存在すると、エラーとなります。(詳細は、商品概説書を参照してください。)本システムでの不規則波は、各方向及び各周期or波高の重ね合わせで表現します。したがって、不規則波で計算を行う場合、側方境界も造波境界と同様の扱いとなります。
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  3. 波浪変形計算が途中で異常終了してしまいます。
  4. 次のような原因が考えられますので参考にして頂き、データを作成してください。

    1.格子間隔が波長に比して大きく設定されている。
    本計算手法は、水面波形そのものを計算対象とするもので、格子間隔を波長に比して十分に小さくとらないと計算精度を維持することができません。

    (対処法)「計算条件」−「計算領域」−「メッシュピッチ」を小さく設定します。

    2.Δt算出用パラメータが推奨値ぎりぎりに設定されている。
    Δt算出用パラメータの推奨値は、計算条件で設定された最深部水深より計算されていますが、この値で正常に動作するかどうかについては計算を行ってみなければ分かりません。ある程度大きい値(Δtが小さくなる)を設定することが望ましいのですが、計算時間が長くなります。

    (対処法)「時間条件」−「Δt算出用パラメータ」の値を大きく設定します。

    3.海底勾配が急激に変化している部分がある。
    あまりに急勾配の部分があると計算値が発散し易くなります。単純なモデルの場合には、1/10勾配程度でも計算可能なことは確認していますが、複雑な地形形状の場合は、その限りではありません。

    (対処法)できるだけ緩勾配となるよう海底地形をモデル化することを推奨します。

    4.水深の浅い部分がある。
    水深の非常に浅い部分があると計算値が発散し易くなります。

    (対処法)水深が非常に浅くなるような海底地形データを作成することを避けます。
         特に岸側境界などはある程度の水深をとるようモデル化することを推奨します。

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  5. 不規則波を計算しているのですが、計算途中で異常終了してしまいます。
  6. 原則的には、格子間隔は波長に比して十分に小さくとらないと計算精度が維持できず、また異常終了するケースが多くあります。
    しかしながら、あまりに小さく取りすぎても計算が異常終了してしまう場合があります。

    不規則波の場合には、入力された代表周期を基準として、プログラム内で多周期成分の波を造波させています。ここでは、この範囲で計算可能な格子間隔を設定する必要があり、そのために、「計算条件」−「計算領域」に参考値を表示しています。(※この値は入力された砕波点付近の地盤高と最大・最小の波長を考慮して算出した推奨値です。この範囲内に収まる値を設定しなければ計算できないという意味ではありません。)

    これまでの経験上、特に入力された代表周期が大きい場合、長周期側で計算が異常終了するケースが多く確認されています。その場合には、この参考値の上値辺りを設定した方が良い傾向がみられます。
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