1.格子間隔が波長に比して大きく設定されている。
本計算手法は、水面波形そのものを計算対象とするもので、格子間隔を波長に比して十分に小さくとらないと計算精度を維持することができません。
(対処法)「計算条件」−「計算領域」−「メッシュピッチ」を小さく設定します。
2.Δt算出用パラメータが推奨値ぎりぎりに設定されている。
Δt算出用パラメータの推奨値は、計算条件で設定された最深部水深より計算されていますが、この値で正常に動作するかどうかについては計算を行ってみなければ分かりません。ある程度大きい値(Δtが小さくなる)を設定することが望ましいのですが、計算時間が長くなります。
(対処法)「時間条件」−「Δt算出用パラメータ」の値を大きく設定します。
3.海底勾配が急激に変化している部分がある。
あまりに急勾配の部分があると計算値が発散し易くなります。単純なモデルの場合には、1/10勾配程度でも計算可能なことは確認していますが、複雑な地形形状の場合は、その限りではありません。
(対処法)できるだけ緩勾配となるよう海底地形をモデル化することを推奨します。
4.水深の浅い部分がある。
水深の非常に浅い部分があると計算値が発散し易くなります。
(対処法)水深が非常に浅くなるような海底地形データを作成することを避けます。
特に岸側境界などはある程度の水深をとるようモデル化することを推奨します。