「ラーメン式構造物としての設計法」での計算は1方向からの荷重が作用する矢板を前提にした計算手法であるためです。
動水圧は本来矢板の前列と後列に作用しますが、「ラーメン式構造物としての設計法」でモデルを考えようとした場合
前列と後列に作用する動水圧をまとめて考慮すると矢板に作用する荷重は実際と比べて過大になります。
前列のみに作用する動水圧を考慮した場合、断面力は適切になるのかもしれませんが、矢板頭部変位は過少になります。
以上の点から、二方向から荷重の作用は「ラーメン式構造物としての設計法」では適用できないと考えます。
01506