2002年制定 コンクリート標準示方書(構造性能照査編)では
P97 使用性 7.4.2 「許容ひび割れ幅」
この項目では
「かぶりcは、100mm以下を標準とする」と記載されています。
この後にP100 7.4.4曲げひび割れ幅の検討
この項目にかぶりcがある事から、本システムでは曲げひび割れ幅の計算に
「かぶりcは、100mm以下を標準とする」設定を設けていました。
この後、許容ひび割れ幅に関する記載は
2007年制定 コンクリート標準示方書(設計編)では
許容ひび割れ幅の記載は P113 「耐久性に関する照査」に移動
2012年制定以降の コンクリート標準示方書(設計編)では
許容ひび割れ幅の記載は 「耐久性に関する照査」より
「0.5mmを上限とする」として、かぶりを上限とした記述から、許容ひび割れ幅を上限とした記述に変更されています。
この事から、かぶりの
「かぶりcは、100mm以下を標準とする」設定は、使用性−曲げひび割れ幅の検討にはないものとしています。
ただし、許容ひび割れ幅の上限値は0.5mmと記載されていますが、解説(1)の項目で
この値は経験的に定めたもので、構造物が置かれる環境条件やひび割れ幅の算定方法と併せて実状に応じて限界値を設定してもよい
との記載より、
2012年以前のコンクリート標準示方書での許容ひび割れ幅係数×100mmを許容ひび割れ幅の上限値としています。
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