よくあるご質問(FAQ)
PC横桟橋上部工3
Q. 計算内容
Q. 参考文献


Q&A. 計算内容
  1. 道路橋示方書による地盤反力バネ係数はどのように算定されていますか
  2. 検討対象の土層がある杭に対して、1/β区間でのβの計算を行い
    その値を基に計算載荷幅BHを算定、この値を基に計算を行います。
    鋼管杭の径をDとした場合、βは次式で算定されます。



    1/β区間が多層地盤の場合、
    鋼管杭で使用するβは収束計算によって算定を行います。
    00383
  3. 作成したファイルを計算させると断面力や応力等が全て0になったのですが、どうすればいいのですか
  4. 考えられる事のひとつに土質条件があります。本システムでは設定した土層上限位置が杭長を貫入していなければ、正常に計算が行われずに断面力や応力等が0になってしまいます。このような症状が発生した場合はまず、検討模式図から杭長が土層を貫入しているかどうか確認して下さい。それでも改善しない場合は弊社サポートまでお問合せ下さい。
    00040
  5. 地盤反力係数を求める際に、計算方法として利用する”N値→Kh”を選択した時のqu=N/X(N/mm2)という式はどのような文献を使用されたのでしょうか
  6. 一般社団法人 鋼管杭・鋼矢板技術協会「鋼矢板 設計から施工まで」2014年改訂新版
    P102に記載されています。
    00625
  7. 車両荷重を作用させるようにしたいのですが、どうすればいいのでしょうか
  8. 他外力−他外力で、車両荷重を受梁・主桁の作用で設定することができます。
    組み合わせでは受梁・主桁に作用する車両荷重・クレーン荷重の作用を設定することができます。
    00163
  9. 受梁の設計で、各支点部もしくは各支間部での鉄筋の編集は可能でしょうか
  10. 可能です。
    鉄筋の編集方法は計算前に行う方法と計算後に行う方法と2種類があります。

    ■計算前に編集する方法
    受梁−断面諸元より「鉄筋の設定を行う」を選択する事で受梁の各支点部・支間部での鉄筋編集ができます。


    ■計算後に編集する方法
    計算結果ダイアログにて

    「受梁の編集」により
    ・梁全体で照査
    ・支点部・支間部で照査
    ・各支点部・支間部で照査

    から選択後、鉄筋の編集をすると、設定した受梁の編集項目に応じて、鉄筋編集ができます。
    00190
  11. 連結部の設計で、各連結部での鉄筋の編集は可能でしょうか
  12. 可能です。
    鉄筋の編集方法は計算前に行う方法と計算後に行う方法と2種類があります。

    ■計算前に編集する方法
    桁−横桁・連結部より「鉄筋の設定を行う」を選択する事で連結部の各箇所での鉄筋編集ができます。


    ■計算後に編集する方法
    計算結果ダイアログにて

    「連結部の編集」により
    ・梁全体で照査
    ・各受梁で照査
    ・各連結部で照査
    から選択後、鉄筋の編集をすると、設定した連結部の編集項目に応じて、鉄筋編集ができます。
    00191
  13. 更新履歴に「使用性/使用限界−曲げひび割れ幅の検討で、曲げひび割れ幅の限界値の算定で許容ひび割れ幅の係数×100mmの上限を設けました。」とあります。このような修正を何故行ったのでしょうか。
  14. 2002年制定 コンクリート標準示方書(構造性能照査編)では
    P97 使用性 7.4.2 「許容ひび割れ幅」
    この項目では「かぶりcは、100mm以下を標準とする」と記載されています。
    この後にP100 7.4.4曲げひび割れ幅の検討
    この項目にかぶりcがある事から、本システムでは曲げひび割れ幅の計算に「かぶりcは、100mm以下を標準とする」設定を設けていました。

    この後、許容ひび割れ幅に関する記載は
    2007年制定 コンクリート標準示方書(設計編)では
    許容ひび割れ幅の記載は P113 「耐久性に関する照査」に移動

    2012年制定以降の コンクリート標準示方書(設計編)では
    許容ひび割れ幅の記載は 「耐久性に関する照査」より
    「0.5mmを上限とする」として、かぶりを上限とした記述から、許容ひび割れ幅を上限とした記述に変更されています。

    この事から、かぶりの「かぶりcは、100mm以下を標準とする」設定は、使用性−曲げひび割れ幅の検討にはないものとしています。

    ただし、許容ひび割れ幅の上限値は0.5mmと記載されていますが、解説(1)の項目で
    この値は経験的に定めたもので、構造物が置かれる環境条件やひび割れ幅の算定方法と併せて実状に応じて限界値を設定してもよい

    との記載より、
    2012年以前のコンクリート標準示方書での許容ひび割れ幅係数×100mmを許容ひび割れ幅の上限値としています。
    03250
  15. 耐久性の検討で、補修として「エポキシ樹脂塗装鉄筋」を選択した際に、曲げひび割れ幅および許容曲げひび割れ幅の値が変わりました。何故ですか。
  16. 土木学会 コンクリートライブラリー112
    「エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いる鉄筋コンクリートの設計施工指針[改訂版]」では

    エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いた場合のひび割れに対する検討について、
    曲げひび割れ幅の算定式より、鋼材の表面形状がひび割れ幅に及ぼす影響を表す係数k?を1.1としてよい

    エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いた場合の鋼材の腐食に対する許容ひび割れ幅は、無塗装鉄筋を用いた一般の値より10%割り増ししてよい

    という記述があり、この内容に従って
    エポキシ樹脂塗装鉄筋が選択された場合、曲げひび割れ幅、許容ひび割れ幅の値を1.1倍した値が用いられています。
    03251
Q&A. 参考文献
  1. 地盤反力係数の計算方法で道路橋示方書に準拠した場合、換算載荷幅B'の算定方法を教えて下さい
  2. 杭基礎構造物での換算載荷幅B'は次式で計算されます。


    ここで使用される特性値βについて

    道路橋示方書・同解説 W下部構造編(平成29年11月)
    P190
    『ここで、B'を算定する際のkHは地震の影響を含まない場合の値とし、設計上の地盤面から1/βまでの深さの平均的な値としてよい。また、地盤を多層として評価し、各層の水平方向地盤反力係数を算出する場合も、各層の換算載荷幅は上記により求めたB'を用いるものとする』

    この一文より
    ・B'を算定する際のKHに用いる地盤反力係数の換算係数αは地震の影響を含まない場合の値を用いる
    ・B'を算定する際のβは1/βまでの深さの平均的な値を用いる

    として換算載荷幅を計算しています。
    00618