よくあるご質問(FAQ)
RC横桟橋上部工3
    設定について
  • 杭頭断面力はどのように考えればよいのでしょうか?
    桟橋の上部工−梁が掲載されている事例として「平成19年 改訂版 港湾構造物設計事例集(上巻)」と「沿岸開発技術ライブラリーNo.19 PC桟橋技術マニュアル」があります。 前者の事例ではRC横桟橋上部工では杭頭断面力が考慮されておりますが、後者の事例ではPC横桟橋の上部工では杭頭断面力なる値は全く考慮されておりません。

    両者の違いとして構造部分にもあるかもしれませんが、港湾構造物設計事例集に掲載されているRC横桟橋の場合、 固定荷重や上載荷重は連続梁の方法で、移動荷重の断面力の算定に用いる影響線での上部工の杭頭支点部はピン結合でフレーム計算を行っております。 この場合、支点部の断面力は通常の杭に作用する値よりも小さく出る傾向があります。そのため、杭に作用する断面力を補うために杭頭断面力を作用させているのではないかと思われます。

    一方のPC横桟橋の場合には杭のバネを考慮したフレーム解析により自重、上載荷重、影響線を計算しております。そのため、杭頭断面力を考慮する必要がないのではないかと思われます。

    本システムでは「影響線」−「計算条件」−「影響線の計算方法」の『沈下を考慮しない』がピン結合に該当します。 『沈下を考慮する』は杭を考慮したフレーム計算になり、上部工の断面力は杭を考慮した値になりますので、杭頭断面力は考慮しなくてもよいという解釈もできなくはないと思われます。 ただ現時点では港湾基準・事例集には明確な根拠となるものがなく、推定の域を出ないところでもありますので杭頭断面力の考慮については最終的には設計者の判断にならざるを得ないです。

    また、港湾構造物設計事例集では地震時での杭頭断面力にレベル2地震動での断面力を用いております。これに関しては上記のような考えは当てはまらないものと思われます。
  • 作成したファイルを計算させると断面力や応力等が全て0になったのですが、どうすればいいのですか?
    考えられる事のひとつに土質条件があります。本システムでは設定した土層上限位置が杭長を貫入していなければ、正常に計算が行われずに断面力や応力等が0になってしまいます。このような症状が発生した場合はまず、検討模式図から杭長が土層を貫入しているかどうか確認して下さい。それでも改善しない場合は弊社サポートまでお問合せ下さい。
  • 梁の設計で、各支点部もしくは各支間部での鉄筋の編集は可能でしょうか?
    可能です。
    鉄筋の編集方法は計算前に行う方法と計算後に行う方法と2種類があります。

    ■計算前に編集する方法
    梁−各検討方向での梁諸元の設定で「鉄筋の設定を行う」を選択する事で各支点部・支間部での鉄筋編集ができます。
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    ■計算後に編集する方法
    計算結果ダイアログにある梁の編集を
    ・梁全体
    ・支点部・支間部
    ・各支点部・各支間部毎
    から選択後、鉄筋の編集をすると、設定した梁の編集項目に応じて、鉄筋編集ができます。
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  • せん断補強筋での部材係数がせん断耐力のものではなく曲げ・軸方向耐力のものが用いられるのはどうしてでしょうか?
    せん断補強筋は梁に使用している鉄筋と直交して配筋されております。梁に使用している鉄筋に対して梁に作用するせん断力は軸直角方向に力が作用するためにせん断耐力での部材係数を使用しますが、せん断補強筋に対して梁に作用するせん断力は軸方向に作用するために軸方向耐力での部材係数を使用しております。
  • 車両荷重を作用させるようにしたいのですが、どうすればいいのでしょうか?
    他外力−他外力で、車両荷重を床版・梁の作用で設定することができます。
    組み合わせでは床版・梁に作用する車両荷重・クレーン荷重の作用を設定することができます。

  • 計算方法について
  • 移動荷重にある定格荷重とはどのような荷重を設定すればよいのでしょうか?
    定格荷重は移動荷重が貨物等を積載できる荷重です。この定格荷重は疲労限界状態−で使用されます。
    計算方法に関しては「平成11年 港湾構造物設計事例集(上巻)」の4-25に、事例に関しては「平成19年 改訂版 港湾構造物設計事例集(上巻)」の第2編第3章<斜め組杭式横桟橋>3-69、70に掲載されております。