次のように桟橋の法線平行方向をクレーンが作用した際の法線直角方向の検討を行う場合
法線直角方向に作用するクレーンの集中荷重は次のように考えます。
@クレーンの車輪が載荷する法線平行方向1列目に着目します。
A影響線等を用いて法線直角方向の検討を行う杭位置に作用する反力が最大となる値を算定する。
BAで算定した反力の最大値を法線平行方向2列目も同様に計算して、算出された値を法線直角方向のモデルに作用させます。
以上のような手順で設定を行うのが一般的だと考えます。
上記の手法を本システムで再現する場合、サンプルデータ「Sample_RC_tyk」を例に説明します。
@他外力で検討条件「クレーン設置時」を選択します。
A影響線での算定項目で「設定」ボタンをクリックします。
B表示されるダイアログにて、法線平行方向に移動するクレーン等の移動荷重の諸元を設定します。クレーン荷重の諸元は平成30年 港湾構造物設計事例集 直杭式横桟橋 4-26〜27 作業時 海側での値を採用しています。
C「計算」ボタンをクリックします。
D「OK」ボタンをクリックします。それにより算定結果で表示されている鉛直力と水平力が他外力として反映されます。
ただし、PC横桟橋等、検討方向が桟橋全体でモデル化を行う場合、桟橋に載荷するクレーンの輪荷重の合計値をそのまま集中荷重として反映させるのが適切であると考えます。
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